2023/06/20のじりラジオの内容を文字起こししたものです。
音声で聴きたい方はコチラです↓
川尻達也のじりラジオ。
はい。皆さんどーもです。
このラジオは茨城県つくば市並木ショッピングセンターにある初めての人のための格闘技フィットネスジムFIGHT BOX FITNESS代表の川尻がお送りします。
今日もよろしくお願いします。
一人で収録してます。
今日は今週末6月24日(土)に迫った RIZIN.43北海道大会の見所を紹介していきたいと思います。
RIZINのYouTubeチャンネルで無料配信されます。
12時会場14時スタート。
オープニングファイトの4試合は12時30分からスタートです。
アーカイブは残さないそうなのでリアルタイムで、普段はRIZIN観たいけどPPVが高くて買えないんだよなって人も周りにお声掛けのうえ観ていただけると嬉しいです。
僕も解説として参加します。
23日(金)24日(土)のFIGHT BOX FITNESSは僕は不在ですが小林・斧田体制で通常通り営業しております。
よろしくお願いします。
それではMMAの試合を語っていきましょう。
【第2試合/熊谷麻理奈 vs. 栗山葵】
お互いストライカー同士で栗山選手は萩原選手と同じスモーカージムです。
この試合はスタンドの中心の戦いになるんじゃないかなと思います。
【第3試合/トレント・ガーダム vs. 後藤丈治】
こちらもお互いストライカーですね。
ガータムは前戦梅野選手とキックボクシングルールで戦いつつ、タイでトレーニングを積んでいるので こちらも打撃中心の試合になりそうです。
【第4試合/関鉄矢 vs. 遠藤来生】
関鉄矢選手は久々のRIZIN参戦ですね。
言葉は悪いですが、RIZINフェザー級の中堅どころという感じでしょうか。
打投極のバランスが良く打撃もできるし、寝技も強い。
寝技で下から一本を狙ったり凄くアグレッシブでファンを楽しませてくれる選手です。
ただ実力的にはトップと比べるとちょっと壁があるのかなって感じがします。
対する遠藤選手はパンクラスを中心に戦っているパワーオブドリーム、山本空良選手と同門の選手です。
フェザー級では身長165センチと小柄な方なんですけど、その分厚い筋肉の鎧とバネがすごくあって、ガチャガチャしたラッシュが持ち味の選手だと思います。
なので打撃でKO、寝技で一本と積極的にフィニッシュを狙う関選手に、遠藤選手は打撃中心に戦いつつテイクダウンしてパウンドもありえるかなと思います。
【第5試合/新居すぐる vs. 飯田健夫】
この2人は高校時代からの友人、親友であり結婚式に出たりお互いセコンドについたりしてたらしいです。
そういう仲間、友達同士の格闘技人生の潰し合い、これも見所です。
Twitterで飯田選手が児童施設にチケットの寄付を募ると、それに新居選手が応じてファイトマネー全額寄付を宣言しました。
こういうのはみんな好きですよね。
お互い友人であり親友でありライバルである2人のこういう物語、それだけで十分見所になると思うんですけど、新居選手といえば異常なフィジカルと アームロックですよね。
アームロックに尽きると思います。
僕も練習した事ありますけど、アームロックの形に入られたら耐えるだけです。
パワーで耐えるだけで気を抜いたら一本取られてしまう。
そこからポジションを返したりはできないと思うので新居選手の見所としてはアームロックの形入れるかどうかです。
パンチもすごく良くなってますね。
特に右フックはすごい威力もあるし良いです。
ただ右フック打つ時にガードが開くところがあるので、そこがちょっと怖いなぁと思います。
ちなみに1ラウンドフィニッシュが7回あって11勝のうち1KO9一本でフィニッシュ率91%とめちゃくちゃ高いです。
対する飯田健夫選手。
13勝6敗2分け2KO6一本5判定のフィニッシュ率は62% 。
飯田選手も1ラウンドフィニッシュが6回あります 。
早い決着も観られそうですね。
飯田選手は突出した武器はないんですけど、すごく柔らかい戦い方でなんだかんだ強いって感じですね。
打撃もできるし寝技も強い。
もともと寝技の選手なんでしょうね。
ただ打撃も柔らかくて良いです。
何が強いというよりも全体を通して、いつの間にかポジショニング取ったり、相手のパンチを貰っても打たれ強くて、逆に相手が疲れて飯田選手のパンチもらったりと掴みどころのない選手です。
アームロッカーである新居選手対掴みどころのないファイター飯田選手という友人対決。
楽しみです。
【第6試合/大島沙緒里 vs. ソルト】
大島選手は11勝3敗1KO7一本3判定フィニッシュ率は73%と高いです。
DEEPミクロ級(−44.0kg)王者でありDEEP JEWELSアトム級(−47.6kg)王者でもあります 。
前戦は今年の2月4日に韓国でDEEP×BLACK COMBAT対抗戦に出てホン・イェリン選手に3ラウンド59秒腕十字で勝ってます。
大島選手の強さといえばグラップリングですよね。
タックルも素晴らしいし、四つの状態から足技で相手をテイクダウンして流れるような寝技のコンビネーションで一本を取っていく。
スタンドには正直ちょっと不安があります。
対するソルト選手はパンクラスストロー級【マイナス52.2kg)のクイーン・オブ・パンクラシストです。
階級見ても分かる通りだいぶ体格差があるんですよね。
もともとミクロ級がベスト体重で1階級上げてアトム級でもチャンピオンになった大島選手と、そのアトム級の一つ上のストロー級でチャンピオンになったソルト選手。
2階級ぐらい差があるので体格差が気になります。
展開としては組みの大島対打撃のソルトとなると思うんですが、キャリアで考えると圧倒的に大島選手なんですよね。
ソルト選手はパンクラスでのKAREN戦の2連勝で戴冠したのが目立つんですが、それ以外は修斗で一勝2敗のファイターなので普通にいけば倒して大島選手有利かなと思うんですけど、ソルト選手は四つ差しが強く投げの耐性も強いので、大島選手としては四つに組まずにタックルでテイクダウンできるかどうかだと思います。
ただ体格差が気になります。
【第7試合/久保優太 vs. 木下カラテ】
久保選手はK-1のトップファイターからMMAに転向して1勝1敗1KOの戦績です。
MMAファイターとしてはまだ実力が計り知れません。
対する木下カラテ選手は和術慧舟會HEARTS大沢ケンジさんのジムの選手で6勝6敗1分け6KO オールフィニッシュで1ラウンドフィニッシュは5回あります。
WKF極真世界大会軽重量級準優勝してます。
何といっても一撃でのKOが魅力です。
なのでこの2人の対決は周りも期待して、本人たちも狙っているのはスタンドでのKOだと思います。
ただ戦績を見ても分かるようにMMAファイターとしては圧倒的に木下選手のキャリアが上回っています。
ファイターとしてキックボクシングとかK-1の戦績も含めれば久保選手のキャリアが凄いです。
年齢的には35歳の久保選手対26歳こ木下選手。
木下選手がMMAファイターとしての強さを魅せるのか、カラテというリングネームの通りあくまで空手の戦いをRIZINのMMAのリングで魅せるのか、その辺が見所になるのかなと思います。
【第10試合/鈴木博昭 vs. 西谷大成】
鈴木選手もシュートボクサーからMMAに転向して MMA2勝2敗2KOの選手です。
前戦は去年11月RIZIN LANDMARK4で青井選手に3ラウンド判定負けでした。
その前は7月のRIZIN.36で平本選手に負け2連敗中です。
平本選手にはスタンド中心の戦いで負けて、タックルにいって切られてました。
青井選手にはテイクダウンされてグラウンドの展開で負けてました。
下になるとなかなか対応できてないのが印象的でしたね。
青井戦を観るとエビ使って立つとかやろうとはしてるんですけど、うまく対応できてませんでした。
対する西谷選手、朝倉未来選手のところの選手ですよね。
ブレイキング8にも出てて、僕も生で試合観させてもらって、そこではキックボクシングルールなのでスタンドで戦ってましたけど、基本的には組んで強い選手だと思います。
打撃もすごい良いですけど、レスリング出身なんですかね。
特にバック取るのがうまいです。
バックからツイスターを狙ったり、自らテイクダウンにいくのも上手いんですが、四つで相手の外掛けに対して切り返して上になったりと体幹が強いので、西谷選手はテイクダウンにいくのかなと思いますね。
テイクダウンしたらバック取るのが上手いのでバックから一本取れるかどうか、鈴木選手はそれを阻止できるかどうかです。
逆に鈴木選手が上の展開になるとしたら、西谷選手は立ち上がる時に背中を向けて立つ癖があるので、それを狙われると鈴木選手にバックを取られる可能性もあると思います。
ただ基本的にはスタンドで戦いたい鈴木選手対テイクダウンしたい西谷選手かなと思います。
西谷選手はグラウンドコントロールがすごい上手いので、その辺を注目すると面白い試合になるんじゃないかなと思います。
【第11試合/関根“シュレック”秀樹 vs. 上田幹雄】
ヘビー級です。
関根選手といえば昭和の男49歳です。
前戦は熊本のKnuckle’sという大会でハヤシダ選手に1ラウンド腕十字で勝ってます。
この大会には五味選手やJZ・カルバン選手も出てましたね。
その前はスダリオ選手にKO負け。
プロレスラーであり昭和の男である関根選手は組んで勝負だと思うんです。
対する上田選手は極真世界王者です。
前戦は去年12月のグラチャンでソン・ムジュ選手に1ラウンド12秒でKO勝ちしてます。
ソン選手の前進に左前蹴り、左インロー、左ミドル、最後は左ハイキックでダウンを取ってからパウンドKOでした。
その前は去年の4月RIZIN.35の高阪戦でMMAデビュー戦でした。
1ラウンド2分5秒で高阪選手の右フックをテンプリにもらってKO負けしてしまったんですけど、やはりポテンシャルは半端じゃないです。
高阪戦も負けはしましたが強かったです。
左右両構えできるのと、特に左の攻撃、左ハイ、左前蹴り、左三日月蹴りがめちゃくちゃ強いです。
足技は強いと思うので、高阪さんでテンプルに貰ってKO負けしたようにパンチのディフェンスですね。
極真は顔面のパンチがないので、どう対応できるのか。
基本的にはスピードも瞬発力もちょっとレベルが違うんじゃないかと思っているので、関根選手が気合いと根性でどう上田選手を攻略するか。
上田選手はMMAという選択肢が多い戦いで、自分の武器である極真の一撃を魅せることができるのか、そういう試合かと思います。
【第12試合/矢地祐介 vs. ザック・ゼイン】
矢地選手は昨年末の巌流島で木村ミノル選手にKO負けして以来の復帰戦。
MMAは10月RIZIN.39福岡大会でボイド・アレンを僕が乗り移ったんじゃないかというぐらいの漬け込みで判定勝ちしてました。
その前はルイス・グスタボにKO負けと苦しい状況です。
勝っても評価が上がりづらい試合をして、そこから巌流島でKO負けしてからの復帰戦です。
現状厳しい立ち位置っていうのを本人も分かっていると思います。
ザック・ゼインも去年の10月RIZIN.39福岡大会での武田孝司戦1ラウンド3分35秒腕十字で負けてからの復帰戦です。
ザック・ゼイン選手は敗戦が続いてて、本人が言うにはずっと望んだタイミングでの試合じゃなかったと、生きるために準備期間がなくても全部受けてきたと、そういう中での武田戦であり今回の試合はだいぶ前に決まってたと思うのでいかにベストコンディションでリングに上がれるだと思います。
戦績としては15勝14敗。
5分5分の星なんですけど4KO10一本1判定フィニッシュ率93%。
勝つ時はKOか一本なんです。
ここは矢地選手もフィニッシュを狙いつつ、スイングする試合を期待したいと思います。
【第13試合/フェザー級タイトルマッチ クレベル・コイケ vs. 鈴木千裕】
クレベル選手の前戦は大晦日パトリシオ・ピットブル戦の敗戦、対する鈴木選手は大晦日に中原選手に1ラウンドKO勝ちして以来の試合です。
見方としては、寝技のクレベル選手対打撃の鈴木選手だと思うんですけど、クレベル選手は結構打撃でも打ち合うんですよね。
打ち合ってパンチ貰うんですけど、もらった時あまり耐えないんです。
普通倒れたくないからグッて踏ん張るんですけど、 自ら倒れて寝技に引き込むんですね。
対戦相手はそこで寝技を恐れて、追撃のパウンドや寝技に持っていくことができない。
そうするとクレベル選手はダメージを回復させることができます。
クレベル選手の寝技はクリーンテイクダウンしてとか、下から引き込んでスムーズに三角絞めを取るとかよりは、相手が立ってきたところや下から三角絞めを仕掛けて相手がディフェンスしてきた流れの中で三角絞めだったり、 バックからのリアネイキッドチョークで取るのが上手いです。
対する鈴木選手は寝技でしっかり固められるかどうかです。
クレベル選手の自由にさせてしまうとクレベル選手の展開になってしまうので、仮に寝技になったとしてもがっちり固められるか。
パトリシオ選手もそうでしたよね。
深追いせずにトップポジションに入ったら、まずは自分のベースを作ってある程度安全なところから、 パウンドだったり寝技の展開で勝負してました。
まずはクレベル選手相手に寝技になったらベースを作れるか。
それだけでは勝てないのでKOできるかどうかだと思うんですけど、鈴木選手のパンチを一発モロに貰えば失神KOもあり得ると思うんです。
鈴木選手は前に出る力が強いんですよね。
とにかく前に出る力が強い。
突進が魅力なファイターです。
平本戦なんかを観ても分かるんですけど打撃で突っ込んだ後、そのまま組みの展開まで持っていって四つのテイクダウンの展開も上手いんです。
打撃だけじゃなくて組んでも強いし寝技でも今成選手相手にフットスタンプで突っ込んだり寝技の展開に付き合ったりしてるので、クレベル選手相手にもパンチでダウン取った後、追撃にいくんじゃないかなと思うんですよね。
そうなると鈴木選手は危険です。
鈴木選手としてはストップ&ゴーができるかどうかだと思うんです。
いつもの鈴木選手は前に出ながらパンチを打って、距離がゼロになったら組んでテイクダウンに繋げることができる。
ただそれをクレベル選手相手にやってしまうとクレベル選手のペースになってしまうんです。
だから今回はしっかり止まれるか?突っ込まないで打撃を打ちつつストップして、そこからまたゴーができるかどうかです。
ずっと前に出続けるんじゃなくてストップして、再び攻撃に切り替えられるのか、その辺が勝負の肝になってくるんじゃないかと思います。
プレッシャーかけながらいくときは前に出て、ストップして一回クレベル選手の攻撃を切って、そこからまた前に出て攻撃できるかどうか、ストップ&ゴーができるかどうかがこの試合の見所になるのかなと思います。
そんな感じで6月24日(土)14時から北海道で開催される RIZIN.43のMMAの試合の見所を話してみました。
もう一度言いますが、RIZINのYouTubeチャンネルで無料放送ですので観ていただけると嬉しいです。
アーカイブはないそうなのでリアルタイムで観てください。
そんな感じで今日はこれで終わりにしたいと思います。
皆様良い一日を。
まったねー。
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